(読書の内容でありながら仕事にも関連してくる話なので、仕事の書か趣味の書かどちらにカテゴライズするか迷いますが読書内容なのでとりあえず趣味の書にて・・・)
ある著書でタイトルの方式のアルゴリズムをわかりやすく紹介していて「なるほど!すごい!」と感激しました。
第3者に悟られずにAとB両者で秘密の共有をさまざまな制限下で実現する方法。
暗号化方式の一部であり実際の通信ではもっと高度な処理をしているとはいえ、びっくり。
※以下は著書を参考にした僕の下手な例示ですので気になる方は「世界でもっとも強力な9のアルゴリズム」という本を見てみてください。
例:ブラックさんとホワイトさんで「共有絵の具」を第3者に悟られずに共有しよう
【公開絵の具:A】 【秘密絵の具:B(ブラックさん)、C(ホワイトさん)】
=条件=
□パブリックな空間と各自の秘密部屋があり秘密部屋でのみ絵の具を混合したりなどの作業ができる。秘密部屋は本人以外は入れない。
□第3者はパブリックな空間であればいつでも両者の絵の具を見たり、「秘密絵の具」以外要求して得ることができる。
□「公開絵の具」は誰しもが知ってる絵の具。しかし「秘密絵の具」は単体で外に出せず、ましてや公言もしてはいけない。
□絵の具の交換や相談などはパブリックな空間でしか行えない(上記通り「秘密絵の具」を教え合うことは禁止)
=手順=
1:「秘密絵の具」は両者でも教え合えないが「公開絵の具」に混ぜて交換し合うことはできるので、
それぞれ混ぜたもの(混合絵の具ABと混合絵の具AC)をパブリックな形で交換する。
※混ざり合った混合絵の具はしっかり混ざっているため、第3者にも両者にも「秘密絵の具」はわからない
2:ブラックさんには手元にACがあり、ホワイトさんにはABがある状態となる。
3:そしてそれぞれ自分の「秘密絵の具」を手元の混合絵の具にさらに混ぜ合わせる。
4:そうするとブラックさんの手元には「AC+B」という絵の具が出来上がり、ホワイトさんの手元には「AB+C」という絵の具が出来上がり見事両者はほぼ暗黙の形で第3者に悟られず「共有絵の具(ABC)」を共有する。
※第3者は混合した絵の具を両者から得ることはできて作業もできるが、同じものを作ることはできない。秘密絵の具は混ざり合ってて何色かわからない状態だし混合絵の具を足しあわせても以下の通りとなり、やはり同じものは作れない。
「AB」+「AC」=「AABC」(Aが一つ多い混合絵の具)
秘密の絵の具を両者は知らないにもかかわらず、両者で共有の絵の具を完成。しかも他人にはわからない。メカニズムは単純かもしれませんが素晴らしい技術ですよね!
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